みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
実はこの試合も観てはいて、感想を下書き保存していたのですが、本書きするタイミングを逃しっぱなしでしたので、決勝戦当日のこのタイミングで準々決勝の投稿を行なっていますことをご了承ください!笑
フェデラーの試合以外、基本的に投稿タイミングは遅くなってしまいガチですね笑
熱量にやっぱり差が出ちゃうのかなーどうしても。
本題に入りましょう。
なぜ私がこの2人の試合をわざわざ取り上げたのかと言うとですね、単純にこの2人の関係が大好きだからなんです。
題名にも書いてありますが、本当にお互いに尊敬しあっている感じがビンビン伝わってくる。
そう感じませんか?
ティエムがナダルを尊敬するのは、まぁ言って見れば当然とも言えることかもしれませんが、ところがナダルもティエムのことを本当に尊敬している感じが伝わってきます。
実績、キャリアで圧倒的に上回っているのにも関わらず、完全に同列としてみている。
ライバルだと認識している。
全力を出し切って勝ちに行かねばならないと心のそこから互いに思い合っている。
なんなら、「次世代を担うのはティエムであって欲しい」とさえ思っているかのようにナダルはティエムに対して特別な想いがあるように思えます。
だって全仏決勝でティエムを下した後、「ここローランギャロスで負ける時が来るとしたら、その相手は君がいい」というような発言、よっぽどの想いがないと言えないですもんね。
この2人の戦いは、常に120%全力です。
それがすごく良い!!
他の選手たちも、もちろん試合中に全力の120%を出そうと努めているとは思うのですが、やはりその日のコンディションであったり、また相手との実力差を自分の中で認識していて、心理的に少し舐めてかかっている部分があったりして、両選手が本気で、まるで100m走で競争しているかのごとくの全力さを試合に投入している姿は、あまり見ることができません。
例えば、この前のフェデラーとジョコビッチの試合だったら、互いを尊敬していて、全力を出そうとしているのは間違いないとは思いますが、フェデラーは身体が故障しており、またジョコビッチは、本気を出せば圧勝してしまうので100%の力を出す必要はない。
ということで、この2人の試合も、互いに全力とは程遠い試合でした。
回りくどい言い方をずっとしてきましたが、要は、両選手が120%で戦う試合はあまりない中、ナダルとティエムが激突すると、この2人は常に対戦相手に対して敬意を評して全力で戦うことをモットーとした素晴らしいプレイヤーなので、火花の散るような熱い試合を見せてくれるから好きなんだと言うことです。
要約したその文章すら回りくどかった笑笑

ところでティエムってなんだかナダル寄せていってません?
手を乾かすこんな仕草とか笑

試合内容;ティエムの“此処一番”が強すぎる 7-6(3),7-6(4),4-6,7-6(8)
11 | エース | 14 |
3 | ダブルフォルト | 4 |
70% | ファースト サーブ率 | 59% |
69% | ファースト サーブ得点率 | 78% |
56% | セカンドサーブ得点率 | 53% |
4/9
|
ブレイク ポイント
|
3/8
|
0 | タイブレイク勝利数 | 3 |
47 | リターンゲーム得点数 | 55 |
143 | ポイント | 148 |
24 | ゲーム獲得数 | 25 |
3 | 連続獲得ゲーム数 | 3 |
9 | 連続獲得ポイント数 | 5 |
96 | サービス ポイント率 | 93 |
20 | サービスゲーム獲得数 | 19 |
特筆すべきは、やはりタイブレーク勝利数が3ってところですよね。
ジョコビッチがフェデラーからタイブレークを取るのとはまた質が違う取り方をティエムはしています。
ジョコビッチはタイブレークに入ると、異常にミスしなくなります。
対してフェデラーは、ミスが早くなってしまうので、ジョコビッチがタイブレークを落とすことはありません。
一方、ナダルはタイブレークに入っても、持ち前のメンタルでしっかりと諦めずに粘り続けるので、簡単にミスすることはありません。
なので、普通なら互いに慎重になってラリーが長くなりそうなこの局面で、ティエムはミスをしないという選択をするのではなく、まさかの自分からエースを取りに行くのです。
ここぞと言う場面でワッフンショットを打てる。
これがティエムの最大の強みだと思います。
これだけスコアの拮抗した試合です。
もちろん、ティエムがセットを落としそうになる場面は何回かありました。
しかしその都度、悉くプレーのクオリティを上げて逆境を跳ね除けて行ったのです。
第1セット、4-5ダウンでブレイクゲームの場面でADを取って土壇場ブレイク。
第4セット、今度は4-5ダウンのキープゲームで15-40の場面があったもののここでは土壇場拒否。
両方ともピンチを跳ね除けて、タイブレークへともつれ込ませています。
そして更に、タイブレークではもっとメンタルの差が付いたなと言う印象を持ちました。
2人の試合から溢れ出るポジティブエネルギー
ナダルとティエムの試合は何と言っても見ていて気持ちが良い。
そこに一番私は惹かれます。
2人があまりにも全力でやるから、画面を通して、私も、
「中途半端なことしてたらダメだなー」と言う気持ちになってくる。
ポジティブエネルギーをたくさん貰えます。
更にスポーツマンシップも2人ともとても優れています。
第1セットでナダルがフォアでティエムの逆を突いた際、ティエムは逆を突かれて転んでしまいましたが、それに対して咄嗟に、
「大丈夫か?申し訳ない」
という意味で片手をあげたナダル。
それに対して、“ナダルが手を挙げたのとほぼ同時”のタイミングで即座に受け身をとって立ち上がったティエムが
「全然大丈夫、心配しなくていいよ、貴方のショットが良くて俺がドジしただけだ、ナイスショット」
という意味でのサムズアップをすぐ返す。
(意訳してますが、あの雰囲気は多分こんなところだったと思います。)
こういう関係、いいですね!
どこかのジョコビッチみたいに、フェデラーに逆を突かれて転んだ後、しばらく転んだ状態のままでいてからゆっくりと起き上がってくるのとは気持ち良さが違います笑(これを書いたことによって一部の方が気分を害されたと思いますが申し訳ありません。)
全体を通して、ナダルはティエムに勝てるチャンスは確かにあったものの、試合のクオリテイは終始ティエムの方が高かった。
ティエムは本当にメンタルが強いですね。
ジョコビッチに勝てる可能性があるのはティエムかナダルかで言えば、これはもう間違いなくティエムです。
ナダルはジョコビッチに対してもはや絶望的なまでにハードコートでは相性が悪い。
そろそろクレーでもジョコビッチに負けだすのではないかとも個人的には危惧しています。
しかしナダルの最後まで「本当に」本気でやるという姿勢にも感化させられました。
ティエムの球を1球でも多く返そうというその姿勢。
素晴らしい。
ナダルはネット側のプレーとドロップの質がことごとく甘かったのが勿体なかった。
折角チャンスを作っていたのに、ボレーでネットにかけてしまう場面が何本かありました。
このレベルの試合では、そんなミスを「何本か」やってしまうと致命的になります。
メンタルで一気に楽になる、ミスされた側の
「ラッキー、もしかして相手チキってるんじゃね?」というポジティブな気持ちと、
簡単なミスをしてしくじってしまった側の
「やってしまった。途中まで完璧だったのに、勿体ない」と一瞬でも思ってしまうネガティブな気持ち
の差が、後々のプレーの質に大いに影響を及ぼしてしまいます。
実際、私はこのナダルの凡ミスによってアップダウンした両者の“気持ちの差”が全てタイブレークで出たのではないかと考えています。
読者の方はこれをどうお考えになるでしょうか。。。
まとめ
私は、今大会、
ティエムに是非とも優勝して欲しい。
BIG4以外が優勝するのは時代の変化を感じて嫌だなぁと思う時もあったのですが、ティエムならそれも許せます。
努力家ですし、本当に素晴らしいファイターです。
ナダルがあれだけ好意を示す選手は、ひょっとするとフェデラー以来かもしれません。
キリオスのような、どちらかと言えば怠惰な選手を好まないナダル。
「人事を尽くして天命を待つ」
という諺が好きそうなナダル(ちなみにティエムも好きそう笑)。
そんな努力家のナダルが好きになると言うことは、ティエムも相当血の滲むような努力をしているに違いありません。
そして、ナダルが好きになる人種という点から考えると、やはりフェデラーも、簡単そうにやってのけている偉業ですが、尋常ならざる努力の果てに築きあげられているという事実が垣間見えます。
話を戻します。
ティエムには不思議と、
フェデラー(プレースタイル)、
ナダル(情熱・メンタリティ)、
ワウリンカ(バックの威力)、
マレー(入れたかっただけ)
の影が見えます。
1人の選手ではない気がする。
ティエムの中にフェデラーを見ることが出来るからこそ、応援できます。
ジョコビッチを倒し、新たな時代の扉を開けてほしい。
さぁ、決勝戦を楽しみにしましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!!
fin.