みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
いやぁ、フェデラーが負けてしまいました。
かなり頑張ったんですけどね。
とても残念ですが、グランドスラムでなくてよかったです。
まぁ、グランドスラムでも最近は似たような負け方が増えてきてはいるんですけどね笑(全然笑えない、、)
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試合内容振り返り;フェデラー怒涛の粘りを見せるも最終セットで根負けし3-6,7-6,3-6
いやー、熱い戦いでした。
結果は、3-6,7-6(9-7),3-6の激戦。
ズべレフの強烈な打ち込みと、長身故に非常に長い四肢から繰り出される超高速サーブ。
あのサーブは、本当に予想してヤマ張って動かないと無理だと思います。
フェデラーも懸命にコースを読もうとしていましたが、特に1stサーブの読みがうまくできませんでした。
すごく月並みなことを書きますが、“相手に読まれないようにきちんとフォームも分かりにくくしている”のでしょうね。
フェデラーのサーブが、フォームが同じすぎて本当に読みにくいということは有名ですが、意外とズべレフみたいな選手のフォームでも結構読みづらいものなのですね。
改めてサービスの大切さというものを教えられました。
サーブは、私たちが唯一、相手なしで自主練できるプレーなので、仲間を出し抜いて練習し放題です(ゲス顔)。大いに練習しましょう。
そして、練習すればするだけサーブは伸びます。
私も毎日学校の始業前に一人でサーブを打ちまくったものです。
もちろん、一球一球本気で相手がいると思って打たなければ意味がありませんので、その点は十分注意しましょう。
今回の試合の勝敗を分けた1番の技術的要因は、このサービスの差でした。
ズべレフはピンチの局面を何度サーブで救ったか、そして、チャンスの場面を何度サーブでさらに活かすことができたか。
ズべレフサーブの恩恵は計り知れません。
ところでズべレフのサーブって全体的にメドベーデフのサービスと似ているなぁと思うのですが、読者の方はいかがでしょうか。
両選手共、腕が長いからなのでしょうが、打点、回転量、コースの鋭さといった、サーブの質がとても似ていると思います。
ズべレフのサーブ、粘り強さが光った試合ではありましたが、
一方、フェデラーのピンチの場面での強さを見せつけられた形にもなりました。
「第2セット5-6,0-40」で迎えた絶体絶命のズべレフ3本連続マッチポイント。
誰もがズべレフのストレート勝利を確信していたでしょう。
もしかするとフェデラー自身も「今回はキツい」と思っていたかもしれません。
しかし、この圧倒的ズべレフ優位の状態、フェデラーを如何様にもできたこの状態で、フェデラーの“窮鼠猫を嚙む”反撃の力と、ズべレフの、マッチポイントでメンタル的に守りに入ってしまった部分との凹凸がピタッとはまってしまいました。
『マッチポイントこそ全力でリスクを背負って攻めに行くと“決める”』ことが何より大切なマインドセットだということを、以前のブログで述べましたが、それを実践できなければどうなってしまうかということを如実に表すことになったゲームだったと言えるでしょう。
「マッチポイントで敢えてリスクを負って攻めていく」ということに関して詳しく述べた記事はコチラ↓
【レーバーカップ2019速報】フェデラーが熱々の試合を制してキリオスに勝利! マッチポイントでの気持ちの持ち方解説!
この試合、フェデラーは本当に頑張って耐えたと思います。
まるで2008ウィンブルドン決勝の対ナダル戦みたいでした。
「そこまで粘るなら勝ってくれよ。」という虫の良すぎる思いもありますが笑
それでもフェデラーの精神力の強さ、諦めない気持ち、負けず嫌いの気持ちを見ることができて、「まだまだ牙を持っているな、まだまだ老け込む歳じゃないな」ということを知れたので、よかったなとプラスに捉えています。
特にこの試合では“負けず嫌い”がはっきりと明らかになりました。
というのも、第3セットでフェデラーは、イライラが募ったのか客席にボールを打ち込んだり、自分がミスした後にネットにかかったボールを天高く打ち上げたり(これがほんとの宇宙開発笑)して、結局バイオレーションを取られ他のですが、それに対して審判台に向かっていって口論になるくらいイライラしていたからです。
「そんなにイライラして更年期障害?」と少し思ったりもしましたが笑、それだけ勝ちた気持ちがあったことは明白です。
おそらく、第2セットでマッチポイントを5回もしのいで、「流れは完全に俺だ」的なメンタリティになっていたのではないでしょうか。
しかし第3セットに入ってみると一向にズべレフが崩れる気配がない。
むしろ、自分の身体はスタミナの限界が近づいたのか動かしづらくなっているし、気づけばスコアも0-3になっている。
「勝てるはずなのに!!」とこんな心情がフェデラーの胸中を巡ったのではないでしょうかと完全な推測ですが笑
しかし実際、ズべレフの粘りもすごかったし、諦めない気持ちもよかったです。
それと後、腕が長すぎる。いやホントに。
ズべレフとメドベーデフの共通点として、四肢がとても長いことと、それに付随する圧倒的なコートカバーリング力があります。
リスクを負った思い切りがない、並みの攻めだと、彼らからノータッチエースを奪うことはまずできません。
つまり、常に相手はリスクを背負って攻めなければいけない訳で、それだけで試合を通して、長時間になればなるほどに消耗していく訳ですね。
まぁ、身体の大きさ、長さも持って生まれた天賦の才ですから、これも天才のうちに入るのでしょう。
まとめ:世代交代の匂いが最もした大会になった
ズべレフはこの試合、もし負けていたら夜も眠れないことになっていたでしょうね。
ウィンブルドン決勝のフェデラーよりも悲惨な負け方です。
フェデラーは第3セットで、正直ちょっとガス欠感を感じました。
マッチポイントを守るのにエネルギーを使いすぎて完全燃焼してしまったのでしょうか。
完全燃焼して、あまりの達成感から思わず満足してしまう気持ちはとてもよくわかりますが、満足したらそこで人間終わりますね。
私も強豪選手相手に3ゲーム取れたら、そこら辺あたりから満足してしまって、ありきたりなプレーになってしまうということがよくあります。
フェデラーに限って満足している訳はないと断言できますが。。。
「勿体無いなー」と素直に感じた試合でした。
が、それと同時に、今大会、世代交代の匂いが最もした大会だったと思います。
同じ準々決勝のラウンドで、あのジョコビッチもチチパスに負けました。
フェデラーが負けるのはなんとなくわかりますが、(フェデラーのテニスは結構水モノなところがあるので)ジョコビッチが負けたとなると話が変わります。
これはもうそういうことなのでしょうか。
とても意外なタイミングで世代交代の波がきました。
しかし、big3にはまだナダルがいます。
それに、マレーの、復帰してから世界トップに戻ってくるbig4特有のサイヤ人イベントも待っています。
流石にこのまま素直に世代交代が行われることはないと思いますが、結果は全豪オープンをはじめとした来年の大会を諸々と見てみなければなんとも言えないでしょう。
そもそも、年末の大会は主要選手たちはみんな疲労が溜まってきて、下克上がおこる可能性が高まっています。
big3の年長組ほど疲れは溜まりやすく、抜けにくいでしょう。
その影響も加味せねばなりません。
ものすごくbig4擁護派に回ってしまいましたが、こんなすぐに一大会で勢力図が変わる訳はないと信じて、とりあえずはフェデラーお疲れ様でしたということと、もうすぐある「日本でのチャリティマッチ」を楽しみにすることにします!
フェデラーのチャリティの相手はイズナーに決まったようです。
錦織は結局試合できないのか。
こんな時に限って。
本人が一番悔しいのはもちろん承知の上ですが、本当に近年の錦織は「色々と持っていないなぁ」と残念に思ってしまいます。(どこから目線)
愚痴をこぼしていても仕方ありません。
フェデラー、日本を満喫していってください!
上海オープンお疲れ様でした!
fin.