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1、試合結果:フェデラーが要所で攻撃的になれて、6-2,7-6(7-5)
結果は、6-2,7-6(7-5)でフェデラーが世界ランク46位のA.ラモス=ヴィノラス(スペイン)に勝利しました。
ヴィノラスも、第1セットこそ、緊張もあってか固さがあってフェデラーのペースになっていたものの、2セット目では本来のプレーができていたのではないでしょうか。
といっても、ヴィノラスの本来のプレーを知らないので、あまり勝手は言えませんが、、
もし、46位の本来のプレーがフェデラーとタイブレまでもつれるレベルなんだとしたら、それはそれでフェデラーファンとしては少し困ってしまうのですが笑
この試合、序盤の第1ゲームからフェデラーはブレークポイントを握り、一気に行くかと思わせますが、フェデラーあるあるのブレークポイントを取れない(通称BP貯金)を発揮して、取れずに終わってしまいます。
フェデラーはブレークポイントで本当に攻めに行かなくなってしまいました。
というか、要所の局面、ここ大事だよって所を攻めに行かなくなったせいで、ここ最近の ブレークポイントを逃す率はうなぎのぼりです。
今回の試合も、5本あったブレークポイントのうち、2本を決めて(まぁこれはそんなに酷くなくて普通ですが)しかしやはり要所での攻めが甘いという所が見受けられました。
しかし、そんな状況を覆す一打が最後の最後にみられます。
第2セットタイブレークで迎えた6-5のマッチポイント。
ここを逃していたら、大逆転負けしかねない、最重要ポイントです。
ここでフェデラーはどんなプレーをしたのでしょうか。
次の章に譲ります。
2、特筆すべきはマッチポイントで見れたフェデラーの攻めたプレー!
上でも少し述べましたが、何と言っても今回、特筆すべきは、そのマッチポイントです。
フェデラーはこのタイブレーク序盤、悪い時、負ける時のフェデラーの兆候である、イージーなボレーミスを犯してしまいます。
実はこれ、負けるときはフェデラー、ほぼ必ずやっているんですね。
フェデラーは負けそうになっている時はラリーで勝てなくなって前に特攻する傾向にあります。
おそらくラリーで決まりにくくなって、疲れてボレーで決めようとして焦って前に出ているのですが、それはもはや前に出さされている心理状態のため、気持ちも焦っていて、ボレーをふかしたり、ネットにかけたりということになるのです。
ですので、今回このプレーを見たときには、「フルセットは間違いないし、この流れ、もしかしたら」という悪い予感もありました。
しかし、この流れを断ち切って迎えた6-5のマッチポイント。
今までのフェデラーなら、相手のミスを待って、例えばバックはスライス8割、フォアのコースは甘々と行った具合だったのですが、今回のフェデラーは違いました。
まず、フォアを打つ声から、気迫が伝わってきます!
そして、回り込んでサイドラインにギリギリ乗るコースにボールを打つ!!
さらに、そのコースに狙い通りボールが行ったと見るやいなや猛然とダッシュ!!!
最後はがら空きのコートに華麗にボレーを決めて勝利を飾りました。
フェデラー勝負所で攻めてくれないかなーと言っていたら、その願いが届いたかのようにフェデラーは攻めてくれました。
本人の中でも改善点としてあがっていたのでしょう、「やってやったぞ、攻め切ったぞ」という喜びがガッツから伝わってきました。
この最後の1ポイントを見れただけでもこの試合の価値があります。
気になる方は、下の動画から是非是非チェックしてみてください。
と言ってもこのブログを読んでくださっているあなたは、相当テニスに関する意識が高いか、フェデラー好きだと思うので、もうフェデラーの試合はみていて、感動済みかもしれませんね笑
でも、もし「そんなシーンあったっけ?」と言う方は是非とも見直してみてください!
と、いうことで、今回は、あのフェデラーが勝負処で攻めたぞという嬉しいご報告でした。
本当に久しぶりにみたなー、スカッとした。
若い時のフェデラーはああだったんだよ。
fin.