
皆さんどうもこんにちは、テニス大好き、ラムです!

『フェデラー速報』のこの記事では、本日行われた全仏オープンの3回戦、ロジャー・フェデラーvsドミニク・コプファー戦についての模様を振り返っています!
【この記事でわかること】
・フェデラーvsコプファーの試合展開
・フェデラーのローランギャロスでの戦略
・フェデラーが全仏を棄権するかも?!

全体を通して〜フェデラーの勝負強さとコプファーの攻めっ気が目立ちました
まず試合を通して最初に思ったのが、「コプファー強すぎ」問題です。
コプファーは2016年にプロ転向をした28歳のドイツ人選手です。
今まで目立ったグランドスラムの成績を残せていない選手ですが、この試合内容、少なくとも59位ではありません。
30位代の実力は確実にあります。
男子テニス界の層の厚さを改めて感じさせて頂きました。
ズべレフのいる国にまだこんな強豪がいたとは、、、
レフティであることを最大限に活かした外に切れるアドサイドでのスライスサーブ。
フェデラーのバックを容赦なく執拗に狙う様はまさにナダルを彷彿とさせました。
さらにラリーでは強打強打のパワーでフェデラーを翻弄し、少しでもフェデラーが甘い球を放つとピラニアのごとく前へ突進します。
今回の試合では、フェデラーを崩してからのオープンコートに打った決め球が少しアウトになったり、前に出た仕上げのボレーでミスしてしまったりといったところでフェデラーが逃げ切ることができましたが、あれが全て入っていたらと思うと恐ろしいです。
まぁしかし、あの最後の一球を決め切れないところに順位に反映されているのでしょう。
フェデラーはなんとかコプファーの猛攻を凌ぎ切ることができました。
ラリーでコプファーの強打に対して劣勢にならずにい続けれたことが大きく、それはフェデラーのフォアがナダルリスペクトではなく、きちんと振り切るスタイルに戻されていることが大きかったと思います。
また、ゲームポイントやセットポイントの場面で、守りに入らずにリスクを負ってコースをついて攻めていったのが勝因としてとても大きいと感じました。
それでは、試合内容を振り返っていきましょう!
試合内容;コプファーの勝負所でのミスが目立ち7-6,6-7,7-6,7-5
第1セット 7-6(5)
フェデラーまぁまぁな立ち上がりでスタート。
フォアのロングアウトがちょっと多いかもという感じ。
ドロップも使うし積極的にボレーにも出ている。
一方のコプファーはラリー巧者。
パワーのある厚いあたりでフェデラーをベースライン上に貼り付けようとしている。
4-3の場面でフェデラーが2ブレークポイントを握るも、どちらもスライスミスをして結局落としてしまう。
コプファーはとても積極的なプレーをするし粘り強い。
今までの二戦なら決まっているようなショットを、コプファーはさらに一二球多く返してくるイメージ。
そしてフェデラーに少しでも隙があるとすかさず打ち込んで前に出てくる。
なんとかフェデラーはカウンターのパッシングで抜けているが、読みが外れたりコプファーのコースがもう少し鋭くなると危険。
タイブレークにもつれ込み4-4の場面でついに『米屋さん』炸裂!
いやー久しぶりに聞いた。
今大会、フェデラーは自身のチャンスの場面で(ゲームポイント、セットポイント)積極的に攻めていく様子が目立つ。
復帰後フェデラーの進化なのではないだろうか。
第2セット 6-7(3)
第1ゲームから熱いラリーが始まる。
ブレークポイントを握ったフェデラーが相手のハードヒットにエネルギーを加えてハードヒットで返しブレークに成功。
やはり復帰後フェデラーはチャンスの場面でアクティブに動けている。
そこから突如として始まるブレーク合戦でゲームカウントは3-4へ。
フェデラーのフォアのエラーが少し気になる。
しかしそれ以上にコプファーのプレースメントが良い。
フェデラーが前に出た時のクロスカウンターパッシングがナダルのごとくで、フェデラーのS&Vを封じる。
タイブレークに突入するが、フェデラーのリスクを負った攻めのミスも重なり落とす。
このセットを落としたのは体力的に痛い。
第3セット 7-6(4)
第1ゲーム、フェデラーのサービスでアドバンテージをコプファーに握られた場面。
S&Vをしようとしたフェデラーに対してコプファーはロブを選択。
スマッシュのモーションをとるフェデラーだがロブがアウトくさく咄嗟にウォッチを選択。
しかしコプファーのロブは無情にもベースライン上を正確に捉えゲームを落とす。
フェデラーの見切る力が無くなったのか運に見放されたのか。
いずれにせよこの場面、漫画『麻雀放浪記』のキャラクター房州さんが、『狙ったサイコロの目をたった一度だけ出せなかった時に引退を決意した』のと同じく、この1ポイントで引退を決める描写があってもおかしくないような場面だった。
ゲームカウントは1-3へ
一番フェデラーが負けるかもと感じた場面。
コプファーのショットの威力が素晴らしい。
左利きのコリッチって感じを想像して頂くと分かりやすいかもしれない。
エネルギーに溢れていて雰囲気的にフェデラーよりも推している感覚がある。
しかし、ちょうど良いところでコプファーがミスってくれて4-4に追いつく。
コプファーの本当に紙一重、髪の毛一本ぶんぐらいの際どいミスを生かして生かして、最後はラリーからのお洒落ドロップを炸裂さえてフェデラーセッタップ。
コプファーはこの類の“あと一本入ればポイントになる”場面でのミスが減ればランキング20位代は堅い。
とても良いテニスプレイヤーだと感じる
第4セット 7-5
ゲームカウント1-1でフェデラーがブレークポイントを握った場面。
コプファーが攻めて攻めて展開して展開して、最後にフェデラーの逆をついた逆クロス気味のバックハンドのフィニッシャーがギリッギリアウト。
チャレンジをしたコプファーは審判の判定が覆らないとわかり、わざわざフェデラー側のコートまで行き、唾をはいてボール後を消すという愚行。
観客が入ってなかって良かったね。
ここまで感情をコントロールできないと恐らくトップオブトップまではいけないだろう。
10位台前半まで食い込むことはなさそう。
しかしこういった小さなミスさえなければコプファーが4セットで勝っていただろうなという試合内容であった。
直後にブレークバックされたりするフェデラーであるが、
コプファーの勝負所での渾身のアプローチショットがネットにかかったりしてフェデラーが勝利!!
まとめ
如何でしたでしょうか。
コプファー、危ない選手でした。
紙一重でアウトになったウィナーがあと3本も入っていたら結果は変わっていたでしょう。
現に総獲得ポイントはフェデラーとコプファーで1ポイントしか変わりません。
コプファーの発展途上な部分に助けられた試合だったと思います。
そして4セットのロングマッチを戦い切ったフェデラーですが、、、
どうやら次戦のマッテオ・ベレッティーニ戦の棄権が視野に入っているようです。
もちろんフェデラーの芝に備えたいという気持ちは分かりますが、芝で100%結果が残せるとは限りません。
いけるうちにやっちゃった方が良いんじゃない?と思うのが外野素人の無責任な考えなのですが笑
しかしフェデラーがグランドスラムで優勝するには体力的に全試合ストレート勝利が必須条件になってきたのかと思うと頭がくらくらしてきます。
もう40歳ですもんね。
とりあえず、続報を待ちましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございます!!
また次回の記事でお会いしましょう!!
fin.