
皆さんどうもこんにちは、テニス大好き、ラムです!

『フェデラー速報』のこの記事では、先日行われた全仏オープンの1回戦、ロジャー・フェデラーvsデニス・イストミン戦についての模様を振り返っています!
【この記事でわかること】
・フェデラーvsイストミンの試合展開
・フェデラーの勝因
・フェデラーのローランギャロスでのプレイング

前回のジュネーブでの初戦敗退で少し心配だったフェデラーですが、難なく全仏オープンでの1回戦を突破しました!!
しかも超省エネプレーでスコアも6-2,6-4,6-3、試合時間も1時間33分と、
錦織圭が1回戦にかけた4時間3分と比べて2時間半も短いというのも印象的でした。
全体的になんだかとてもフェデラーらしいプレー、試合運び、サクサク具合でしたよね。
「おお、サクッと勝った」という感じで、思えばこんなに波乱なく一方的に勝った試合は2020年以降あまりなかったなと思います。(あまり試合数もないですが)
フェデラーエクスプレスを見れていないという事が、フェデラーが衰えてきているということを意味するということにふと気付いて、「そう考えたらすごい衰えてるな」と思い悲しくなりました。
一方対戦相手のイストミンからは試合を通してあまりエネルギーを感じませんでした。
と言っても私のイストミンのイメージは2017年全豪でジョコビッチを倒した時のイメージが9割なので元々こういうタイプの選手なのかもしれませんが、
あくまであの時のイストミンと比べると、なんだか淡々としているし思うようなプレーができていないように感じました。

あの伝説の2017年全豪、動画を改めて見返してみましたが、これがもう4年も前の話だということに気付いて驚きです笑
そんな最近という感覚でもないですが、2年前のくらいの時間感覚だったので不思議な気持ちです。
そして当時のジョコビッチがまだユニクロ契約だったということにさらに驚きました笑
イストミンのこの時のエネルギーはすごかったです。

それでは前置きが長くなりましたが試合内容を振り返っていきます。
試合内容;終始フェデラーがフェデラーワールドを展開 6-2,6-4,6-3
第1セット 6-2
フェデラーの立ち上がりがとても良かったです。
サーブの調子も良いしエラーも少なかった。
ドロップも良く確率が高かったです。
対して冒頭でも述べましたがイストミンのエネルギーが少し足りない。
フェデラーのドロップを最後まで追うことも中々しません。
イストミンのフットワークの悪さとエラーに助けられたこともありサクサクとセットアップすることができました。
第2セット 6-4
フェデラー、ドロップに味をしめたのかドロップが増えます笑
しかしやはりイストミンの対応がハマらず追いつくことができません。
さらにフェデラーはドロップフェイクからの深いスライスも打ち始めます。
これにもイストミンは反応できずエース。
2000年代中盤のフェデラー最全盛期とされる頃のバコバコフォアの剛でコートを支配するフェデラーが、
15年後はスライスやドロップ、ボレーといった柔でコートを支配するという老獪ぶり。
素晴らしいですね。
ネットに出た時も吸い寄せられるようにフェデラーの元へボールが跳んで来ます。
フェデラーのやることなすこと全てが上手くいっていました。
テニスをやってて気持ちよさそうな、
ここ1,2年あまり目にしなかった試合の支配ぶりでとても懐かしい感覚になりました。
第3セット 6-3
イストミンのボールに徐々にパワーが宿り出し、
フェデラーを左右に揺さぶり始めます。
対してフェデラーのエネルギーが若干ですが落ちてきました。
「このままだとフェデラーがテニス大好きおじさんに変わる!!」
がしかしフェデラーがブレークポイントで攻めたコースに打ってエース!
これがここ最近の課題だったので本当にでかい!!(誰目線)
その後もハードヒットとドロップを織り混ぜて試合を組み立て、イストミンのミスも重なったのもあり難なく勝利に至りました。
最後はイストミンのドロップミスで終わりましたが、これは今まで散々やられたフェデラーのドロップにつられて打ってしまったのかもしれません。
【ドロップを打ち慣れていない相手にドロップを打ちまくり、印象を植え付けて影響させて打ち慣れていない甘いドロップを引き出す】というのは戦略としてアリなのかもなと思いました。
まとめ
如何でしたでしょうか。
往年のフェデラーを彷彿させるような危なげのないサクサクとした試合運び。
フェデラーも試合後のインタビューで、
「できるだけショートポイントで終わらせるように心がけた」
と話していました。
赤土でこれだけショートポイントにするのにはドロップやボレーが必須です。
フェデラーのタッチセンスだからこそできた省エネ作戦感はありますが、
長時間試合をしてしまいがちな錦織圭も何かこの試合からヒントを得ているかもしれません。
さて、ティエムが2セットアップからまさかの大逆転負けを喫しました。
得意のクレーで不思議なほど勝てていないティエム。
何があったのでしょうか。
改めて、ここ約20年に渡り赤土を支配し続けれているナダルの異次元さが目立ちます。
しかし何があるか分からないグランドスラム、フェデラーにも躍進して欲しいですね。
なにせ今回のフェデラーはフラグを立てています。
「今回の僕にチャンスはないし、あると思っている人は間違っている」という旨の発言を大会前にしていました。
「なんかウィンブルドンの時も似たようなこと言ってたなぁ」と感じるのは私だけでしょうか笑
大会が終わった時、「壮大なフラグ立ててくれたなフェデラー!!」と言えるような結果になればこれ以上の喜びはありません。
次戦はなんとマリンチリッチです。
2回戦で当たるには強敵ですが、いつの間にやら47位まで落としています。
意外ですがランキング以上の実力があることは周知の事実。
恐るべきはスーパーチリッチの存在ですが、なんとかマリンちゃんのままでいてくれることを願って木曜日の2回戦を待ちたいと思います。
フェデラーとチリッチの以前の戦いを書いた記事はこちら↓
【全豪オープン2018】フェデラーがチリッチを跳ね返しフルセットの末20回目のグランドスラム優勝!!!6-2,6-7,6-3,3-6,6-1
【ウィンブルドン2017】決勝で“王者フェデラー”に挑んだ“勇者チリッチ”!涙々の8度目の優勝で『芝の王者復活!!』6-3,6-1,6-4(2020年最新版)
ここまで読んで頂きありがとうございました!!
また次回の記事でお会いしましょう!!
fin.