フェデラー速報ではなく実は“遅報”ですが、その分、1記事1記事を書くのに、分かりやすい画像を探したり、下調べをしたりして、クオリティに全振りしています。

【ウィンブルドン2019】フェデラーvsジョコビッチの天下分け目の決勝戦!想像以上の拮抗の果てに1ポイントが分けた明暗とは! 6-7,6-1,6-7,6-4,12-13 

 

ラム

皆さんどうもこんにちは、テニス大好き、ラムです!

 

 

ラム

『フェデラー速報』のこの記事では、過去のテニスの試合を私の独断と偏見で選び、それを見返して得た感想を、“まるで今日観た試合かのようなテイストで書いております!!

 

 

【この記事でわかること】

ウィンブルドン2019の決勝戦;フェデラー対ジョコビッチ
・フェデラーのプレーレベルと今後への展望
・ウィンブルドン2019決勝の具体的顛末

 

 

 

 

コロナでATP大会も中止が続き、復帰開催の目処も立たない中、「逆にこんな機会でしか過去の試合の振り返り記事を書くことはないでしょう!」ということで、スーパーポジティブ思考(バカ)な管理人は、喜び勇んで過去の試合記事を書くことにしました!

 

 

今回選定した試合は、2019年ウィンブルドンの決勝戦、フェデラー対ジョコビッチの試合です。

 

 

このブログを読んでくださっている方ならご承知の通り、フェデファン泣かせな一局です。

 

私は時間がある時、youtubeでよくフェデラーの試合をわけもなく観ていることが多いのですが、その中でこの試合だけは意識して観ないようにしてきていました。

 

辛くなるので笑

 

 

なので、この度、昨年のウィンブルドンの最終日ぶりにこの試合を見直しました。

 

良い機会を与えていただいて感謝しています。

 

 

しかしまぁ、あんなにジョコビッチの精彩を欠いたグランドスラムの決勝を今まで見たことがないですし、また、フェデラーのスライスがあんなにジョコビッチに刺さった試合も見たことがありませんでした。

 

いやはや、獲って欲しかったですね。。。

 

 

フェデラーのウィンブルドン2019の準々決勝と準決勝の試合はコチラ↓

【ウィンブルドン2019】錦織圭が芝の王者フェデラーに挑む!! 6-4,1-6,4-6,4-6

【ウィンブルドン2019】あの2008年ぶりの激突!!フェデラーvsナダルのレジェンド対決が再び!! 7-6(7-3),1-6,6-3,6-4 

 

 

 

 

 

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試合内容;両者ともに静かな滑り出し、タイブレークはもはや「親の顔より見た」展開

 

 

とんでもないロングマッチでした。。。。。

 

昨年、試合をLIVEで観ていた方、お疲れ様でした。

 

私も気合いを入れてみていましたが、本当に視聴者泣かせな試合でしたね。。。

 

 

 

フェデラー、2本のマッチポイントを逃して痛恨の逆転負け。

 

 

昨年のアンダーソン戦に引き続き、マッチポイントを逃しての負けが続いています。

 

 

マッチポイントを握れるということは、それだけのプレーをしてジョコビッチを追い詰めているということですから、まだまだやれるという証拠でもあるのですが、もう1ポイント先の結果を私たちは期待してしまいます。

 

「まだまだやれる」よりも、いっそのこと、『このウィンブルドンを獲ってチャンピオンのまま劇的に引退する』方が生ける伝説としてふさわしい姿だったのではないかと個人的には思います。

 

 

 

結果は6-7(5-7),6-1,6-7(3-7),6-4,12-13(3-7)

 

 

今大会から初めて導入された、ファイナルセットの12-12からのタイブレークの制度にまでもつれ込んだ末、フルセットで儚く散ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

それでは、試合の方を振り返っていきましょう。

 

 

 

各セットの具体的な流れ

 

 

 

 

〔第1セット〕 6-7(5-7)

 

フェデラーの立ち上がりは完璧でした。

 

ラケットをしっかりと振り切れているし、球威もある。

 

しかし、ブレークゲームではジョコビッチに振り回されている感が否めません。

 

気になるのは、バックに軽くでも振られてスライスで返す時、大きく一歩で返そうとしていて、結果甘くなっていること。

細かいステップができていませんでした。

プレッシャーを感じていたのでしょう。

 

それをジョコビッチに叩かれていました。

 

 

ジョコビッチは、フェデラーのバックスライスを落として打ちすぎて、アウトばかりしていました。

そんなにフェデラーのスライス嫌いだったっけ?

 

フェデラーもそれを見て、明らかにジョコビッチのバックを執拗にスライスで狙うようになっていきます。

この展開は試合の終盤までずっと続きました。

 

 

2-1の場面でフェデラーがブレークポイントを握るもとりあえず普段通り一旦逃します笑

この辺りはもはや決まり手ですね、はい。

 

2-2の場面、0-30になるも、王者サーブを決めて、さらに攻めのフォアを炸裂させてキープ

 

スコアは競っていますが、ゲーム自体はフェデラーが全ての展開を支配しています。

 

ネットプレーも積極的でした。

 

かといってフェデラーに焦る様子は見られず、非常に落ち着いて見える。

 

悪くなりそうな雰囲気の時は全て王者サーブで凌ぐ。

 

正に百戦錬磨の芝の王者にふさわしい戦い方でした。

 

5-5の場面、チャンスボールに不必要なドロップを打つ。

少しナーバスになっていたのでしょう。

 

しかしキープを続け、タイブレへ突入します。

 

ジョコビッチは体勢を崩されてぐちゃぐちゃの状態でなんとか返すのですが、なぜか成立するコースに成立する球威の球が返っていきます。

 

フェデラーの決めの球に逆を突かれフラフラになりながらもラインギリギリのところに落として返していきます。

 

まるで宇宙人を相手にしているみたいです。

 

ガンツに出てきそう。「ジョコビッチ星人」

 

何を打っても返ってくるのでフェデラーにプレッシャーがかかってミスが増えてしまいます。

 

結果、なんだかんだでタイブレークを逃し、セットを落とす。

 

土壇場の集中力、ポジティブでいられるかどうか、そこのあたりに両者の差があるようです。

 

 

 

〔第2セット〕 6-1

 

フェデラーのいきブレからスタートします。

ジョコビッチが「今の逆つかれたくらいでコケる?」というような謎の転倒で人間アピールをしました笑

 

ジョコビッチが終始冴えず(グランドスラム2回戦くらいの出来)、あっさりとフェデラーがセット獲得。

 

ここまで、セットは1-1ながら、未だ試合を支配しているのは完全にフェデラーでした。

 

 

 

〔第3セット〕 6-7(4-7)

 

キープ合戦が続くが、内容には依然大きな差があります。

 

フェデラーの方がすこぶる良いのです。

 

こんな展開はかなり珍しいです。

 

ジョコビッチ、サーブを打つときに上体が崩れていて、そりゃ入らんわなという感じ。

2017全豪のチョンヒョン戦を思い出しました。

 

一方フェデラーのファーストはキレッキレでした。

サーブがなければ落としていたかもしれませんが、フェデラーはファーストの入りがかなり重要なので当然です。

 

 

今までの感じ、第3セットの両者の出来としては、

フェデラー8割

ジョコビッチ7割といったところでした。

 

ジョコビッチがセット終盤にかけて徐々に上げてきて、

ジョコビッチの調子が8割に並んだところでタイブレークへ突入です。

 

正直、調子の度合いが同じなら、プレースタイル的にフェデラーが少し分が悪いです。

 

 

フェデラーは常に攻めてリスクをとるテニスだから。

対してジョコビッチは、粘って粘って相手にリスクを取らせるテニスだから。

 

 

 

テニスは、力量が同じ者同士が戦うと、シコラーが勝つようになっています。

 

 

 

タイブレでジョコビッチの鉄壁が戻ってきました。

 

フェデラーの果敢な揺さぶりを、ひたすら返しているだけでフェデラーが根負けミスをしてポイントが入っていきます。

 

 

世界一強いシコラーのジョコビッチ、まさに精密機械が最悪のタイミングで戻ってきました。

 

 

フェデラーは自分の分が悪くなったとき、チキりすぎです。

 

 

ジョコビッチはただ鋭いコースに返し続けてつなぐということができるけど、フェデラーにはそれがない。

 

つなぐプレーはチキっていてもある程度のクオリティでできるが、攻めはチキっていては出来ない。

 

プレースタイルで分が悪いです。

リザードンとカメックスみたい。

そこまでじゃないか笑

 

四間飛車に対する右四間飛車みたい。(将棋です)

 

 

というわけで、タイブレでフェデラーがチキって若干ではあるが配球の精度が落ち、

 

big4以外なら通用するだろうフェデチキプレーが、big4の、しかもジョコビッチが相手となると簡単に付け込まれるであろう綻びが画面からでも容易に見て取れました。

 

 

第1セットと同じように、土壇場正念場でのメンタルに差がありすぎて、セットを落とします。。

 

親の顔より見たタイブレ落とし笑

 

 

 

〔第4セット〕 6-4

 

フェデラーはボレーを駆使してなんとか耐える展開になります。。

 

というのも、ジョコビッチのストロークレベルがどんどん上がってきたからです。

 

がしかし、完全にジョコビッチの流れだったはずなのに、急にジョコビッチのダブルフォルトから流れが変わり、フェデラーがブレイクします。

 

一転して、どんどんジョコビッチのイージーミスが増えていく展開に。

第2セットのグランドスラム2回戦レベルのジョコに逆戻りです。

 

 

が、さらにしかし、肝心なところでフェデラーもチキり出してミス。

今試合初ブレークされます。

 

状況が一転し、フェデラー落ちてジョコビッチ復活。

 

 

ですがフェデラーが先に2ブレークしている差を生かし、落ち着いてサービスゲームをキープしてセット獲得。

 

勝負の行方は運命のファイナルセットになりました。

 

 

 

 

 

〔涙のファイナルセット〕 12-13(3-7)

 

フェデラーのバックがう◯こになります😭

 

バックストレートがとにかく入らない。

 

思わず「両手にしてみませんか?」と小声で提案したくなるほどです。

 

2-2の場面でチャンスがあったもののブレイクできず、次のゲームで逆にブレークされます。

 

チャンスの一球で攻めてことごとくアウトの繰り返し。

焦りすぎでした。

 

しかし、ジョコビッチも焦っています。

らしくないダブルフォルトやイージーミスが出てきている。

甘くなった球も多い。

 

それをフェデラーが落ちついていつも通り決められれば、、、

 

ですがブレークポイントを掴むも単純チキりで振り切れずアウト。

 

 

フェデラーかなり気持ちが入っています。

 

フェデラーがナダル、ジョコビッチと試合する時は、錦織がbig3と試合するときと同じようなメンタルになっている気がしませんか?

 

勝ち切れるビジョンをどこかで持てていない。

この二人を前にしたときに絶対的な自信を持てていないのです。

 

ジョコビッチには、逆にそれがあります。

 

 

 

ちなみにこの試合、全体を通してフェデラーは、一度も吠えることがありませんでした。

 

 

試合は進み、フェデラーもジョコビッチもチキり合い、2−4で迎えたゲームは異様な雰囲気に。

 

ジョコビッチのアウトでフェデラーがついにブレーク成功。

 

ロジャーコールが本格的に起こりはじめます。

 

 

フェデラー、ここでドロップを多用。

そして甘い!!

 

ドロップを打っているのではなく、精神的に余裕がなくなって打たされている。

 

それだけジョコビッチから隙を見つけられないのだろう。

そんな印象を受けました。

 

フェデラーにチャンスがあるも、うまく活かせず。

職人のようなドロップを要所で魅せるも、ストロークでミスして4-5になります。

 

ファーストの調子が悪いフェデラー。

ずっとちょっとアウトばかり。

 

そして、負ける時の兆候である、『前に出てイージーボレーミス』が出てきました。

 

ずっとチキり続けている。

自分のストロークにあまり自信を持てていなさそう。

特にバックはなぜジョコビッチに通用しているのか不思議なレベルまで落ちています。

 

 

7-7

 

ジョコビッチの精度が落ちたタイミングを見計らって、フェデラーがなんとかパッシングでブレークに成功。

 

攻めのフェデラー降臨。

ジョコビッチは未だ復活せず。

 

そんな中ついにきたマッチポイント。

しかも自分のサービスゲームで40-15!!!!!

 

 

 

これ以上ない展開で、私たちファンが喉から手が出るほど欲しかった夢を見た瞬間でした。

ミルカ夫人も「え、え、勝てるの、本当に??」みたいな顔で祈るような表情です。

 

 

フェデラーの庭、ウィンブルドンの決勝で、ジョコビッチを破る!!!!!

 

 

ですが、、、

 

 

 

2本チャンピオンシップポイントがあったのにも関わらず、単純なミスと攻め急いだボレー特攻で自滅。

 

 

夢が散った瞬間。

結局ブレークされました。

 

見てられない瞬間でしたね。

 

再度今見ても悲しみがこみ上げてきます。

 

 

ここでジョコビッチのプレー復活。

プレーの質が上がってきます。

 

 

これで負けてもさすがに言い訳出来んよフェデラー

 

 

こんな状態でもフェデラーの表情が変わらないのはさすがとしか言いようがありません。

 

まるでチャンピオンシップポイントなんて握ってなかったかのような涼しい顔つきで淡々とプレーしています。

 

 

 

 

フェデラーのサービスゲームは、感覚派プレーヤーらしい紙一重が多く、見てられませんでした。

 

 

 

 

お互いキープを続け、12-12で、今年度大会から初搭載された、ファイナルセットタイブレークへ突入します。

 

フェデラー攻め急いでミスが重なり1-4に。

 

しかしここで頼みの美しいドロップでジョコビッチ転倒。

 

スロー映像を見るとコケたままドロップを確認して、入ったのを見て倒れた状態でうつむいていました。

 

少し同情しました

 

 

しかし「フェデラーを油断させるつもりか?」と訝しんでしまいます笑

 

 

 

最後は、フェデラーの宇宙開発フォアで天高くアウトして試合終了。

 

 

優勝したのはジョコビッチ。

 

フェデラーは表彰式の最後まで涼しい顔をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

最後の天高く打ち上げる“ガシャり”で試合が終わったのは、2009年のウィンブルドンの決勝のフェデラーvsロディックと重なるものがありました。

 

あの時はロディックが打ち上げてフェデラーが優勝しましたが。

 

今回はロディックがフェデラーにあの刹那、憑依でもしたのでしょうか笑

 

 

まさに手に汗握る死闘ではありましたが、どれだけ良い試合をしたとしても、勝たなければ意味がありません。

 

 

ですが、フェデラーがこれから先、ウィンブルドンを初めとしたグランドスラムで優勝することはないとはいえません。

 

この試合からもうすぐ一年が経とうとしていますが、まさかウイルスの蔓延によりウィンブルドンが中止になるなど誰が予想できたでしょうか。

 

 

先のことなど誰にも予想できないのです。

 

 

この試合を観たときはかなり、動揺し傷つき、同時にフェデラーにも失望しましたが、フェデラーはもう前を向いて歩いています。

 

 

このATP中止の期間でフェデラーも脚の手術が終わり、万全の体勢でトレーニングをしているでしょう。

 

まだキャリアの浅いネクストジェネレーションらに比べて、BIG3は休養からの復活の仕方を心得ています。

 

 

 

次にコロナが終息し、フェデラーの復帰するグランドスラムが2017年の再来になることを願ってやみません。

 

 

 

あの奇跡と感動をもう一度。

 

 

これで、ウィンブルドン2019のフェデラー三本連投企画を終えたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

 

また次の記事でお会いしましょう!!

 

 

 

フェデラーのウィンブルドン2019の準々決勝と準決勝の試合はコチラ↓

【ウィンブルドン2019】錦織圭が芝の王者フェデラーに挑む!! 6-4,1-6,4-6,4-6

【ウィンブルドン2019】あの2008年ぶりの激突!!フェデラーvsナダルのレジェンド対決が再び!! 7-6(7-3),1-6,6-3,6-4 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

fin.

 

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