
皆さんどうもこんにちは、テニス大好き、ラムです!

『フェデラー速報』のこの記事では、先日行われたATP250ドーハの準々決勝、ロジャー・フェデラーvsニコラス・バシラシビリ戦についての模様を振り返っています!
【この記事でわかること】
・フェデラーvsバシラシビリの試合展開
・バシラシビリとフェデラーのサービスフォームの特徴
・フェデラーの今後について思うこと
フェデラー、負けてしまいましたね、、
しかもMPを握った状態でひっくり返されました。
まぁブレイクポイントでのMPなのでそこまで悲観的ではないですが。
ところでMP握った場面のフェデラーのプレー、私は少し思うところがあったのですがありましたでしょうか?
それについても後述していきます。
試合を観た中での一番の印象はバシラシビリが勝った時の歓声の少なさです。
あれもうちょっとなんとかならないのでしょうか笑
流石に不憫です。
多分私が現場にいてもおそらく乾いた拍手数回しかできないんですけどね笑
エバンズもバシラシビリも自分が勝ちたいと思っているに決まっているのに、相手が復帰明けの生ける伝説ロジャー・フェデラー。
観客は自陣営以外のほとんど誰もがフェデラーの勝利を望んでいて、自身はフェデラーのピエロになることを望まれている。
やるせない状況ですよね。
私だったら心が折れてしまいそうですが、やはりトップで戦っている選手たちはメンタルも生半可なものではありません。
MPを握られているのに守りに入らず、しっかりとフェデラーのバックにアプローチを打って前へ出たバシラシビリのガッツを素直に称賛させて頂きます。
何かジョコビッチのメンタルに通じるものを感じさせて頂きました。
それでは試合の振り返りにいきます。
試合内容;バシラシビリの安定したプレーを前にフェデラーの荒さが目立つ展開に 6-3,1-6,5-7
まず全体的にバシラシビリのバックが良く、
左手主体でしっかり振り切れている上に懐深い部分に打点を設定してあるのでコースが最後まで読めません。
お手本の様なバックハンドでした。
フェデラーは終始バシラシビリのバックのコースを読めずに逆をとられる場面も多かったですし、マッチポイントも結局バックにやられて終わってしまいました。
フェデラーのプレーは試合を通して悪くはなかったのですが、MPを凌げたことをきっかけにバシラシビリが吹っ切れて波に乗ってしまい、そのまま最後までいってしまうという形でした。
また、バシラシビリが一球一球踏み込んで打っていたのとは対照的に、フェデラーは全体的に左右のフットワークがまだ戻っておらずどうしてもスライスで耐える場面が多かったのが印象的でした。
第1セット 6-3
フェデラーもバシラシビリも良い立ち上がり。
バシラシビリは現在世界ランク42位のフォアバックともに同じクオリティで打てる堅実な選手。
少しミスが早くコースの甘いジョコビッチみたいな選手です。
肘を支点にしてスイングするタイプで、その結果直前でコースを切り替える余裕がありますしスイングスピードが上がって力強い球を打てています。
一目見て「この選手強いな」と分かるのがバシラシビリ。
身近なところで言えば県大会上位層の選手みたいな感じ。
アップの段階で相当な強印象を受けるでしょう。
一方フェデラーはパッと見では強いという印象を与えてきません。(ものすごい主観です)
美しく綺麗ってイメージが先行して強さよりどちらかというと上手さの印象の方が強い。
それなのに強い選手とやって打ち勝つんですからこりゃ虜になりますわという話ですよね笑

お互いに良い立ち上がりでラリーも良かったですが、フェデラーが唯一あったブレークポイントを奪取してセットアップするという珍しい立ち回りをしてくれました。
第2セット 1-6

スタッツからも分かる通り、バシラシビリのエース数がフェデラーの3倍に増えていて第1セットとは真逆になっています。
フェデラーのバックのイージーミスなどが増え、フェデラーエクスプレスでセットを落としました。
珍しいことですが復帰明けなのでしょうがない。
第3セット 5-7
両者譲らぬ展開の中、突如訪れたフェデラーのマッチポイント。5-4,40-30。
マッチポイントを握ったフェデラーは、自身のバックにアプローチを打ってネットをとりに来たバシラシビリに対して無理な体勢でバックストレートのダウンザラインを狙いに行きました。
が、これは私には2回戦のマッチポイントでできたバックのDTL締めに味をしめ、「この試合も同じ展開で終わらせられるんじゃないか。」と一か八かでやってみた様に写りました笑(あくまで主観です)
それくらい無理な体勢による無謀なストレート狙いでした。
堅実に深いロブを返してみたり、ラケット面を手先で変えてショートクロスを狙ってみる方がまだ確率はあったかもしれません。
いずれにしても過去の好プレーに味をしめたお茶目な一面だなと思いました。
逆に自身がMPを握られた場面ではひたすらスライスを打って粘っていました。
2019全豪で7度MPを粘ったサンドグレン戦を思い起こさせます。
【全豪オープン2020】フェデラー、心身共に満身創痍で7本のマッチポイントを撥ね退けて勝利を掴み取る。 vsサンドグレン 6-3,2-6,2-6,7-6,6-3
しかし、突如ライジングに切替
鋭いコースにバックを打ち込んだバシラシビリに軍配が上がりました。
バシラシビリはこの試合、フェデラーに対してピンチの場面でもチャンスの場面でもリスクをとって自分から展開を作りにいく、素晴らしい選手でした。
フェデラー&バシラシビリのサービスフォームの特徴
バシラシビリのサービスは、打った後の脚の状態がチチパスに似ており、脚が横に開いた状態になっています。
しかしこれは、ひとつ前の記事でも紹介したエバンズのバックスライスと同様に、力のベクトルが横にも分散してしまってパワーが半減しているんですよね。
【ドーハ2021】フェデラーが13ヶ月ぶりにツアー復帰し好調な再スタートをきる!歓喜!! vsエバンズ7-6,3-6,7-5
チチパスのサービスフォームとフェデラーのサービスフォームを比較した記事を以前書いたのでそこからも抜粋しておきます。
このブログの前身、『フェデラー研究所』https://rimfederer.hatenablog.com/entry/federer-tsitsipasより抜粋
インパクト時(ボールを打った時)の身体の軸の傾き具合です。
軸が地面に対して垂直 身体が全体的に斜めになっている 画像を見て頂ければ一目瞭然だと思いますが、フェデラーは身体の軸が真っ直ぐ地面と垂直なのに対し、チチパスは地面に対して斜めになっています。
一方フェデラーはしっかりと足を真後ろへ蹴り出しています。
バシラシビリもチチパスもサービスが遅いわけではなく、しっかりとエースも取れる選手なのですが、脚の蹴り上げる方向を真後ろにするだけでもっとさらにサービスが良くなるのに勿体ないなぁと思う次第であります。
フェデラーのサーブを見てみると、
完璧なトロフィーポーズで、ボールは身体ひとつ分前にあげ、
打った後は後ろ足を大きく蹴り上げてコート内に踏み込んでいます。
自分でフェデラーを真似てサービスの練習をするときは、自分で思っている倍ぐらい股を広げてちょうど良い感じですし、
「そんな前にあげたら届かなくなるんじゃないか」というぐらいにトスを前に上げてちょうど良いくらいです笑
参考にしてみてください。
まぁビデオを撮りながら修正していくのが最速なんですけどね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
正直なところ最近のフェデラーのお家芸と化してきている逆転負け。
フェデラー劇場と揶揄される日も近いかもしれません。
しかし私としてはもうほとんど悟りを開いた様な状態でフェデラーの試合を観戦する様になりましたので劇場であまりダメージを負うことはなくなってきました。
特に2019ウィンブルドン決勝以来笑
もうとっくの昔に殿堂入りし伝説となった選手で、そんな選手が今も尚現役で第一線で活躍してくれている。
それだけで十分です。
しかも昨日今日の試合を見る限り、まだまだトップレベルでプレーをすることができそうであります。
次回の大会は3.14から開催されるドバイオープン。
すぐにまたフェデラーが観れることが嬉しくて仕方ありません。
ここで負けたのはむしろドバイで活躍するために良かったのかも?!
次の試合を楽しみに待ちましょう!!
追伸;
今回の試合もコートレベルの動画があったので貼っておきます。
やはりコートレベルはいいですね〜。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
また次の記事でお会いしましょう!!
fin.