フェデラー速報ではなく実は“遅報”ですが、その分、1記事1記事を書くのに、分かりやすい画像を探したり、下調べをしたりして、クオリティに全振りしています。

【ATPカップ2020】猛攻メドベージェフ辛くも逃げ切りジョコビッチ勝利! 6-1,5-7,6-4

 

みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。

 

〜はじめに〜

 

この記事では、今年から開催された国別対抗団体戦のATPカップ2020のロシア対セルビアの中で行われた一戦、メドベージェフ対ジョコビッチ戦について振り返っています。

 

 

 

 

ATPカップは今年から開催された大会で、24ヵ国が4チームによる6グループに分れて総当たり戦を行い、各グループの1位と、2位の中でもっとも成績のいい2チームが決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する国別対抗団体戦です。

試合はシングルス2試合(ベスト・オブ・3セットマッチ)とダブルス1試合(第3セット10ポイントマッチタイブレーク)で争われます。

 

 

引用元;https://youtu.be/hCTOc5v3PbU

 

 

 

 

 

 

猛攻メドベージェフから辛くも逃げ切りジョコビッチ勝利!  6-1,5-7,6-4

 

 

第1セットを6-1でジョコビッチが取った時、あるいは第2セット第1ゲームでジョコビッチがメドベージェフをブレークした時、会場の誰もがジョコビッチのあっさりとした勝利を確信したことでしょう。

 

しかしメドベージェフはゾンビメンタルを持ったテニスプレイヤーです。

ターミネーターのごとく感情をほとんど見せずに淡々とオープンコートを狙って深い強打を何本連続で叩き込んできます。

 

 

全体的にメドベージェフの強さが際立っていましたが、この試合、勿体ない締めのミスを多発しなければ普通にジョコビッチに勝てていた試合だったような気がします。

 

それほどにジョコビッチに対してラリーで常に優位にプレーを運んでいました。

 

ジョコビッチはほぼ全開でこの試合に臨んでいたのではないでしょうか。

フェデラーやナダルとやっているかのような本気度が感じられました。

 

 

この状態のガチジョコビッチと対等に渡り合える選手はそういないです。

 

メドベージェフは昨年の全豪オープンでの無双状態ジョコビッチを最も追い詰めた選手でもありますが、特にハードコートでのジョコビッチとの相性は良いようですね。

 

 

 

試合を通して、まるで“しばき合い”のようなラリーが何本も見られました。

ナダルと西岡戦でみられたようなお互いチャンスを待っているようなラリーではなく、お互いが決めに行っている容赦のないラリーです。

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エース級の球が何本もお互いぶつけ合う見応えのある白熱したラリーでした。

 

 

 

 

白熱した試合内容

 

第1セット、メドベージェフは組み立てが終始完璧でしたが、ジョコビッチを完全に崩した後のあと一球が入らず、内容以上にスコアは離されて1-6で落とします。

 

しかしメドベージェフの真骨頂は此処からです。

 

メドベージェフの強さは、その竹を割ったような気持ちの良いバコバコのプレースタイルももちろんのことですが、本当の強さはそのプレーを支える不死身のメンタルにあると私は思っています。

 

絶対に諦めない。

まるでゾンビのように、ただただ勝利を求めて追いかける。

 

 

第2セット第1ゲーム、逆転を掛けた最も大切なサービスゲームをメドベージェフは痛恨のブレークされてしまいます。

普通の選手は此処で諦めてしまうことでしょう。

なにせ相手は青のジョコビッチですから。

錦織圭なら通例、此処でかなりメンタルを削られてしまいます。。。

 

しかし、メドベージェフは諦めない、

次のゲームで壮絶なデュース合戦を制してジョコビッチを打ち負かし、ブレークバックを果たします。

 

さらに次のジョコビッチのサービスゲームもブレーク。

 

これにはジョコビッチも我慢ならず、激しめのラケット虐待を披露してジョコビッチブースト!!

 

引用元;https://youtu.be/hCTOc5v3PbU

 

ラケットを破壊してキレて強くなるなんて漫画やん笑笑

 

 

この怒りモードのジョコビッチを退けてセットを取ったメドベージェフに私は一番戦慄しました。

 

結局、第3セットで4-5で迎えたブレークチャンスを超反射のスーパープレーで凌いだジョコビッチが試合をもぎ取りましたが、あそこをメドベージェフが取っていたら全く違う結果になっていたかもしれません。

 

 

ジョコビッチがラリーをして肩で息をするほど疲れているところも初めてみました。

ジョコビッチはメドベージェフと試合をするときはいつも一杯一杯な感じですね。

引用元;https://youtu.be/hCTOc5v3PbU

 

 

 

メドベージェフのラリーは一見単調に見えますが、実は一球一球がライン深くに刺さっており、コースも、相手のいない所いない所へ打つというまさに教科書通りのテニスをしています。

フェデラーが教科書のようなフォームだとしたら、メドベーデフは教科書通りの戦術を持っていると言って良いでしょう。

 

 

 

 

ナダルはゴファンに敗れてしまいました。

明らかにフットワークが悪く、普段は追えていたボールを全く追えていませんでしたが、そのあとのダブルスにも出場し、馬車馬の働きを見せてくれました。

 

全豪オープンが控えているというのに、少し休んだ方が良いのではないでしょうか。

恐らくは周りも止めるように促しているのだとは思いますが、コーチでさえナダルの練習を止めきれないほどナダルはテニスに熱い男です。

しかも国を背負っての団体戦ともなれば、責任感の強いナダルは欠場することなど頭にも浮かばないのかもしれません。

 

自分の体だけは、冷静にいたわってほしいものですね。

 

 

 

さて、今年は確実にメドベージェフ、チチパスを筆頭に若手の成長が既に目まぐるしく、ティエムもキャリアハイの年を迎えそうな気がしています。

もはや世代交代は済んでいて、BIG3が最後の最後にひとあがきをして一花咲かそうとしている年なのかもしれません。

 

線香花火が消える一瞬前に大きく光るように。

 

 

2020年。

思えばこの響き、近未来感が凄いですよね。

 

「新世界に俺が乗り込む船はねぇ!!」といって居なくなったのはワンピースの白ひげですが、BIG3はまだまだ新世界でも戦って行ってほしいですね。

 

 

全豪オープンは非常に荒れそうな気がしている管理人でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

fin.

 

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